私たちは全体の前で沈黙を余儀なくされる。たとえば「全体」と口にした時点で、もはやすべてではなくなってしまうからだ。言葉はすべからく「分かつ」道具なのである。それでも私たちは言葉を使ってつながりあおうとする。わかりあおうとする。その営みの中で、言葉を武器ではなく、薬として用いる術を知り、口づけて、抱きあって、バターになって溶けあって、ハチドリになり、パブロ・ピカソになり、ひつじ雲になってたなびき、アレグロ・アンダンテとなってひびき、光になって、果たして全体と合一する。そして再び沈黙を余儀なくされるのだが、しかしいまひとたび言葉を発した私たちはその瞬間に、独立した「個」に戻るのである。そう、言葉とはつまり私であり、あなたであり、この世界である。私たちチカラは言葉の力で愛と平和を生み出すために、ここに集っている。
なんて、うーんと背伸びして書きましたが、つまるところ、チカラは「言葉を軸に企業や商品、団体や個人をブランディングする会社」です。ブランディングは「はじめに言葉ありき」。核となる「ブランドコンセプト&ステイトメント」を中心に、ロゴ、Web、クレド、社史、社内報、広報誌、書籍、ヒストリーブックなど、あらゆるツールの制作をディレクションします。土台となる力は、雑誌やムック本、書籍の制作におけるインタビューと原稿執筆で磨いています。社史は書店で売っている雑誌みたいに作るし、インタビューに答えるだけで本ができる語り下ろし出版はクオリティの高さが自慢です。企画も得意です。広告、商品、サービス、イベント、音楽など、あらゆるジャンルについて深く考え、立案し、言葉を形にしていきます。言葉の力をより広く、多くの人に使ってもらうためのスクールは、チカラにとって大切な仕事です。同じく研修・講演もチカラが目指す「愛と平和の世界」に近づく活動として継続しています。「愛と平和ってジョン・レノンか!」って突っ込まれそうですが、ええ、自分たちでも照れてはいるんです、いるんですが、でも、意外と真剣です。「言葉が世界を変える」って、心の底から信じているんです。