どもども、20代は相手を「こんなヤツだ」と決めつけてばかりいた、くりしんです。

 

まあ、たぶんですよ、たぶん、みなさん、若い時分はあったと思うんです、勝手な「決めつけ」。

え、そんなことない?

うそでしょう?

そんなの聖人君子ぐらいですよ。

まあ、案外、聖人君子こそが「死ぬまで決めつけ」を”キメ込んでいる”方々かもしれませんがね。

 

人は見かけによらないー。

 

これって便利なというか、汎用性が高い言葉ですよね。

いつも汚い服を着ているのに大金持ち、いつもキレイな身なりなのに詐欺師、見た目は美人なのに心は醜悪とか(ねじ曲がっていますな、心が)、いろんな状況に使えますから。

 

閑話休題。

 

でね、ご存知のとおりライターは取材も仕事なんです。

仕事ですからインタビューの前に色々と勉強するんですな。

取材先の相手に失礼のないように。

オイラも駆け出しのころは先輩からそう躾られました。

まあ、ある意味、ひとつのマナーですよね、はい。

 

はてさて。

 

一生懸命、下調べをして頭に詰め込む。

その先にどういうことが起こりうるか。

取材の目的にあった、編集者の意向に沿った内容を掘り下げていくと、もう、ほぼほぼ取材しなくても原稿が書けちゃうほどになってくる。

 

告白します。

 

オイラなんてアタリの原稿「予定稿」を書いちゃったりしていた時期もありました。

仕事としては入稿のスピードが速ければ、それだけ売り上げにつながるわけですからね。

 

でもね、それは

仕事ではなく、作業

なんです!

 

ここ、わかりますか?

 

”ライター仕事”のゴール。

それは「インタビュイー(相手)がまだ誰にも話していない言葉を引き出すこと」です。

だから、決めつけて、先入観をもってインタビューに臨んだら、対話の世界が広がらないわけですな。

簡単にいってしまえば、予定調和のためのトークになってしまう。

頭に知識を入れておくことは悪くはない。

しかし、心は白紙にしておかないと、用意されたつまらないインタビューになってしまうんですな。

実際に聞くほうも、聞かれるほうも退屈ですよね。

その延長線上で仮に誰にも語らなかった言葉を引き出せたとしても、想像できる範囲の内容になりかねない。

言い換えれば「決めつけ」と「先入観」は、あなたの世界と世の中を「おもしろくない」ものにしてしまうんですな。

相手の心を開いて奥底にある言葉を引き出すためには、まずは自分の心を白紙にしておくこと。

これ、インタビュアーにとって重要な「演じる」スキルなんです。

ここが意識できて実践できれば、かなりの達人と言えるでしょう。

 

いやいや、オイラなんて、まだまだ奇人変人ですよ♪