先日読んだ『文章力を伸ばす』(阿部紘久)という本に

「何の話なのか」「誰の話なのか」がすぐにわかるように書きましょう。書き手はそれがわかっているので、その紹介が遅れてしまうことがあります。

と書かれていました。

 

この本に掲載されていた例なのですが

 

「六歳で母と死に別れ、大家族の中で育って、里子に出されたり戻されたり、家庭的に恵まれぬままに成長した父は、「よい家庭を作りたい」という強い願望を持っていた。」(原文:竹内希衣子/『文芸春秋』2002.4月臨時増刊号 一部簡略化)

父は六歳で母と死に別れ、大家族の中で育って、里子に出されたり戻されたり、家庭的に恵まれぬままに成長したので、『よい家庭を作りたい』という強い願望を持っていた。」

 

というふうに修正されていました。

 

確かに原文は2行目の後半になるまで誰の話が始まったかが分かりません。言われてみれば、ニュース原稿などでは「誰が何をした」というのが真っ先に伝わるように書かれています。

 

一方で、本田勝一氏は「日本語の作文技術」で「長い修飾語を先にして短い節を後にする」と書いていました。

 

私は、原文のほうが好きですし、自分が普段原稿を書くときも「長いものから短いものへ」を意識して書いています。

 

うーん、何が正しいのか、わからなくなってきました。

正解は、あるのでしょうか。

 

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