あなたは本当に人の話を聞いていますか?

「聞き上手」と言われる人に共通しているものがあります。
それは「質問するタイミングを心得ている」ということ。
とある男女の会話を例に見てみましょう。

「今日マミと一緒に食べに行ったイタリアンがすごくおいしくてね、あ、マミっていうのは高校の同級生なんだけど。マミってさ、昔っからすごいヤンキーでしょっちゅう先生から叱られてたのよ。でも久しぶりに会ったら見違えるように清楚な感じになっててびっくりっしちゃった!」
「え? イタリアンの話じゃないの?」
「そうそう、マミと食べたイタリアンが最高だったの。シェフが有名な人らしいんだけど、盛り付けもすっごくきれいで……」
「へー、そのシェフの名前は何?」
「忘れちゃった。料理の写真撮ったから見る? ほーんと、おいしかったんだから~」
「あのさあ……。その話のオチはどこなの?」

この男性は、非常にまずい間違いをおかしています。

話を聞いているほうは「先回りしよう」「相手の話を判断して答えを見つけよう」と思いがちですが、これは大きな間違い。あなたが質問をするたびに相手は「話の腰を折られた」気分になります。

「オチはどこなの?」というセリフは、聞き手として最低最悪です。
「あなたの話は楽しくありません」と言っているのと同じ。
かと言って、ただ相手の話に「うんうん」と相槌を打ち続けていれば良いというわけではありません。あまりに回数が多すぎると「本当に私の話を聞いてくれているのかな」「受け流されているのではないかな」と、不安を与えてしまいます。

ではどうすればいいのか。
まずは相手の話に区切りがつくまでは質問を頭の中で整理しながら「話を聞くこと」に徹するのです。

決して「アドバイスしてあげよう」「私が導いてあげよう」なんて、おこがましいことは考えない。自分が欲しい正解にたどり着かないからと言って無理矢理に方向を変えるのは絶対にやってはいけません。

「聞く」うえで最も大切なのは「相手を尊重する」ことです。

インタビュイーである相手の中にしか答えはないのですから。